2017年05月19日

学校の“ふつうの先生”のための松山大会の歩き方 - 心理臨床はスクールカウンセラーの独壇場ではありません! -


















1 学校現場とブリーフサイコセラピーの接点



 子どもたちと接する中で、何気ない一言が子どもを変えた経験はないでしょうか。子どもの行動をさり気なく褒めた一言がその子の意欲を高め、ささやかな毎日の声掛けが1年後のその子の成長を促す…そういった子どもの心の成長を支える関わりの在り方を教師は日々探りながら経験的に身に付けていきます。

 先生方が子どもに掛けたあの“一言”は、練りに練られたものでなく、さり気ない“一言”だったのでは無いでしょうか。言うまでも無く、子どもの抱える課題を取り出して分析し複雑な人間関係を整理して解決に導くのは至難の業で、中には教師が関与すらできない問題も多々あります。そういった中で、子どもを変えた“一言”は、膠着状態を断ち切る剣では無く、自然な変化へと誘うガイドロープであったことは間違いありません。



 心理学的な知見を現場で活かすための種々の活動が、心理臨床です。そして、心理臨床の大きな柱の一つとしてブリーフサイコセラピーは発展してきました。



ブリーフサイコセラピーでは、相談に訪れた人(クライアント)のリソース(資源)を重視します。友達、保護者による支え、楽しく過ごせる時間・場所、あいさつができる、助けを求めることができる…などなど、これらがリソースです。クライアントには、リソースを活用し自ら望む解決像に向けて変化していく力があると考えます。ブリーフサイコセラピーの知見は、子どもの中にどのようにリソースを見出し、学校生活の中にどのようにガイドロープを張るか、そこで大きな力を発揮します。



 ワークショップ8題と大会企画4題の中から、学校現場に即したもので明日から役立つ企画を以下にピックアップしました。どれも投資した時間と労力に見合ったリソースを先生方に提供すること請け合いです。



 



2 ワークショップを歩く



・ 〜不登校に役立つ〜 ブリーフサイコセラピー入門(喜多徹人
先生)



 関わり続けても膠着状態から抜け出せず、焦りを感じる先生方へ。講師は、実践的なノウハウを素人にも分かりやすく伝授することで定評のある方です。ブリーフサイコセラピーの手法をいかに使うか…その様な事前の知識は不要です。塩こしょうのタイミングと量を変えるだけで、料理は大きく変わります。日常的な子どもたちへお関わりのどの部分を変えてみるか、ワークショップが終わったときには、何種類ものスパイスを手に入れているでしょう。



 



・ アドラー・カフェへようこそ! 〜 実践のためのアドラー心理学入門 〜(八巻
秀 先生)



昨今ブームとなっているアドラー心理学について、その基本から押さえる入門講座です。興味はあるものの、学校現場に応用できるのか?…その様な疑問に回答を得ることができるでしょう。



 



・ システムズアプローチ<完全理解>(田中 究 先生)



 学校における問題は、子どもたちの人間関係を軸に発展することが多く、一般的には原因追及だけでは解決に結びつきにくいことが多いようです。システムズアプローチでは、人間関係を問題の解決に導くためのリソース(資源)として捉えます。このワークショップを“デパ地下の試食コーナー”…と講師は表現していらっしゃいますが、食えない人間関係をどのように料理するか、見てみたいと思いませんか?



 



・ 解決志向アプローチを学校課題に活かすサポートグループ・アプローチ(八幡
睦実 先生)



 学校現場での実践を続けている講師による、最も実戦的な講義です。リソースに注目する解決志向アプローチと、仲間同士による相互支援(ピア・サポート)を組み合わせた、サポートグループ・アプローチの実践を学ぶことができます。 



3 基調講演を歩く 「世界で一番短い詩・俳句」



 表現は簡潔に、解釈は詠み手ではなく読み手に委ねられる。ブリーフサイコセラピーでのセラピストとクライアントとの間に交わされる会話を、詠むこととそれを解釈することの営みに重ね合わせて考えてみようという、挑戦的な試みです。俳句を触媒にしたとき、心理臨床はどのような化学反応を起こすのでしょうか。元NHKアナウンサーで俳人の八木健氏のお話を、ブリーフサイコセラピーで心理臨床活動を実践中の石丸氏が伺います。会場で反応は進みます。生成物は何になるのか、誰にも分かりません!



4 大会企画を歩く



・大会企画A「震災対応シンポジウム」



 大地震などの大規模災害への対応の場として、学校は重要な役割を果たさなければなりません。勤務校が避難所として機能するしないに関わらず、子どもたちへの支援は喫緊の課題となるはずです。子どもたちは様々な体験をします。その様な子どもたちへのケアが、その後の子どもたちの立ち直りに大きな影響を与えることは間違いありません。心理的なケアは、決してプロフェッショナルの独壇場ではありません。このシンポジウムを通して、その学校で勤務する教員ゆえにできることが見つかるはずです。



・大会企画B「ブリーフ×教える」



 欠点を克服するために“できていないこと”を冷静に数え上げる努力は必要でしょうか。さらに、致命的とも思える自分の欠点を意識するとき、自分の目は自信を持って前に向いているでしょうか?ブリーフサイコセラピーでは問題点・欠点を探さずにリソースを探します。



 生徒も教師も、目は前に向いていた方が良いに決まっています。学校現場で、生徒や教師の成長を促す素、“リソース”となり得るものを多くの実践者が探してきました。あんなものが使える、あるいはこんなものを使っている…。これまで学校現場で積み重ねられてきた実践と成果を持ち寄り、ブリーフセラピーの有効性について実証的に語り合います。 



・大会企画D「ブリーフ×学ぶ」



 ブリーフサイコセラピーは、実用的に洗練されており、各方面での応用が利くのが特徴の一つです。心理の分野以外からブリーフサイコセラピーを如何に学び、如何に活かしているか、多くの分野の専門家がその学びと応用について語ります。



 学校現場では生徒に加え保護者への対応も比重を増しつつある昨今、学校以外に基盤を持つ人たちへの対応について、多くの示唆を得られることでしょう。



5 最後までお読み頂き有り難うございました



 ブリーフサイコセラピー学会の全国大会が四国で開催されるのは、今回が初めてです。そこで様々な講座で経験するであろう出会いを四国遍路になぞらえて、ブリーフ遍路と題したスタンプラリーを企画しています。今年の夏、先生方もブリーフ遍路への一歩を踏み出しませんか?



 本学会の講座や企画が、現場で教鞭を執っておられる先生方の教育遍路における、良きお接待となりますよう祈って止みません。
posted by 松山大会 at 08:42| Comment(0) | 日記

2017年04月30日

託児の締切を延ばしました









準備委員会の相模です。

この度、より多くの方が託児サービスをご活用いただけるよう6月9日(金)まで申し込み締切を延長しました。


ぜひご活用ください!


よろしくお願いします。













posted by 松山大会 at 15:08| Comment(0) | 日記

愛媛県教育委員会の後催が認められました!













 




準備委員会の相模です。


この度、松山市教育委員会に続いて愛媛県教育委委員会にも後催申請をいたしまして、めでたく認められました!


愛媛大学教職大学院の小田晢志先生にご尽力いただきました(ありがとうございます)。


これで愛媛県下の先生方も気軽に参加できるかと思います。


多くの方のご参加を願っています。

























posted by 松山大会 at 15:05| Comment(0) | 日記